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労働力「外国人への置き換え」でいいのか

「時事深層 『特定技能』に暗雲、当て外れた外食」(10/28号)

 外食大手が、外国人労働者を「特定技能」の在留資格で受け入れようとしていることに、首をかしげざるを得ない。

 外国人労働者の受け入れは「技能実習制度」が一般的で、技能習得を建前に低賃金で働かせているだけだと批判されてきた。外食産業でも調理師免許を取得し、自分でメニューを考え調理するようになれば技能と言える。しかしマニュアル化が進んだチェーン店では、個人の裁量で調理する部分はほぼない。また、身につけた技能を帰国後にどう生かすか、キャリアパスも描けないだろう。

 外国人労働者を求めるのは日本人が応募してこないからで、理由は休みの少なさや給与など待遇面にある。本来なら待遇を改善すべきところを、外国人労働者に置き換えて済ませようとするのは、責任ある姿勢と言えるだろうか。

永作 肇(東京都、会社員、44歳)