21世紀型教育に「書く」は欠かせない

「特集 AI未満人材」(10/28号)

 特集「AI未満人材」を興味深く拝読し、21世紀型教育はどうあるべきか考えた。すべてを満足させるような解はないが、教育の基本は昔から言われているように、読み・書き・そろばんだろう。今回の特集では「読み」と「そろばん」に着目していたが、書き(作文教育)も欠かせない。作文教育には日常を文章で表現することと、自分自身の気持ちも含めて日常を記述することの2種類がある。これらの行為を通じ、文章を紡ぎ、他人と共に生きていると真に理解できる。結果として論理的・科学的思考プロセスや自ら学ぶ力が養成されるのではないだろうか。

西出 利一(神奈川県、企業技術顧問、69歳)

編集部から

 21世紀型教育はどうあるべきか。正直に言いますと、特集取材班もその「解」にまだたどり着けていません。教育論については千差万別、百家争鳴の状況と言えますが、「今の制度のままで未来永劫(えいごう)、大丈夫だ」などと太鼓判を押せる人は、極めて少ないと考えています。

 日本人の3分の1が日本語を読めない。このような調査結果もあり、社会人になって引き算や割り算を学び直す人も増えています。特集の事例に加え、ご指摘のように「表現能力の低下」「論理的思考力の欠如」も、日本の競争力の足かせになる可能性が十分にあると思っています。日本の教育に問題点があるならば、見直すべき点は見直し、紡ぎ、磨いていく作業が欠かせません。

山田 宏逸

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