デジタル通貨、国際標準の構築を

「特集 リブラ・インパクト お金と国の進化論」(9/30号)

 私は「キャッシュレス」や「デジタル貨幣」にポジティブな考えを持っているが、貨幣制度の変革は壮大な創造的事業と認識すべきだと思う。通貨発行権を持つ国家に頼らずとも信用が担保される社会が実現すれば、「お金」は不要というのが記事のキーになろう。

 新たなデジタル通貨を悪用する者は必ず出てくることを想定して、悪影響を最小化する施策を講じておくことだ。全世界の人々が分け隔てなく使えるといった点にも留意すべきだと思う。国や組織が別々の仕組みを作るより、記事のように、世界で通用する統一的な基軸となる「国際標準デジタル通貨」を構築すべきではないだろうか。「リブラ」という一組織の案が、世界の貨幣システムを牛耳るのは危険すぎる。

越後 博幸(神奈川県、コンサルタント、70歳)

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り876文字 / 全文1261文字

【春割/2カ月無料】お申し込みで

人気コラム、特集記事…すべて読み放題

ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「往復書簡」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。