技術だけでなく企業の姿勢も課題
「特集 もう失敗させない オープンイノベーション」(7/15号)
私は現在、ある業界の技術開発に携わっていて、オープンイノベーションを通じたブレークスルーを目指している。業界の会合で講演したり、ビジネスマッチングを図るべく各社と面談したりしている。
しかしながら、特集記事の成功事例のような展開にならずブレークスルーへの道のりは遠い。各社との技術交流を通じて感じるのは、今を生き抜くのに精いっぱいで、数年後の成功を想定した事業へ経営資源を投入する余裕がないということ。特に中小企業との交流で強く感じる。そのような各社の事情があるからなのか、業界の会合は特集記事の言葉を借りると、しゃれた「箱もの」で烏合の衆となっている。本当の意味でオープンの場に参加しきれない各社の事情がイノベーションの障壁になっているように感じる。技術の課題をクリアするだけでなく、そのような課題もクリアしてこそオープンイノベーションなのだろうと感じている。
匿名希望(神奈川県、会社員、49歳)
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り852文字 / 全文1307文字
-
有料会員(月額プラン)は初月無料!
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員になると…
特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題
ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題
日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題
この記事はシリーズ「往復書簡」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?