働き方改革、政府の対応は周回遅れ

「特集 会社とは何か 組織と働き方の未来」(1/7号)

 日本の「カイシャ」という仕組みは、社会保険制度の運用や徴税といった観点から、政府にとって便利な仕組みだったのではないか。「働き方ビッグバン」を前に、所得税の源泉徴収も、社会保険のルールも時代遅れ。午前9時~午後5時・週40時間労働に固執する限り、労働生産性は上がらないだろう。約900円の最低賃金を2倍にし、労働時間を半分の4時間にすれば、多くの人が仕事を時間内に終わらせて、残る半日は別の組織で働いたり得意分野や好きなことでビジネスを始めたりできる。個人は夢と希望を、企業は生き残りをかけて未来に向かって歩み始めたのに、政府は周回遅れ。そんな読後感を持った。

諸富 裕美(東京都、派遣社員、38歳)

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