3年前に発覚した市職員への暴言に続き、10月に市議に暴言をはいた責任を取って市長を退任すると表明。アンガーマネジメントに取り組んできたが、積もり積もった市議会への怒りが爆発したという。12歳で誓った「市長になって明石を優しい町に変える」目標は果たしたとして、今後は後進を育成する。

[明石市長]
泉 房穂氏
1963年兵庫県明石市生まれ。東京大学教育学部卒。NHKを経て2003年衆院議員。11年に明石市長に初当選し、現在3期目。弁護士、社会福祉士の資格も持つ。柔道3段、手話検定2級。(写真=菅野 勝男)

 10月、私は市議に「次の選挙で落としたる」などと暴言をはきました。ただ、報道されているように(市長への)問責決議案が理由ではありません。それは私にとっては痛くもかゆくもなかったです。暴言の本当の理由は、(市長就任から)11年間の市議会への怒りが積もり積もって爆発したというのが正しいです。

 市議らの一部は市民目線に立っているとは思えません。市民に負担を押しつけながら、足で踏みつけているような状態です。だから、私が訴えたかったのは「市民が痛がっているじゃないですか。その足をよけてください」ということでした。私が議会と市民のどちらの立場に立つかというと当然、市民です。

 ただ、声を荒らげたのは申し訳なかったです。権力の立場にある市長が暴言をはいてはいけません。責任を取って任期満了となる来年4月に市長を退任すると表明しました。

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