県産として販売されているアサリの97%に産地偽装の疑い──。年明けから熊本県が揺れた。アサリに限らず、県産品全般の信頼を傷つけかねないと強い危機感を抱く。出荷停止や産地偽装110番の設置、トレーサビリティーの確立など、根絶に全力を挙げる。

蒲島郁夫氏
ご存じのように2022年1月、一部報道によってアサリの大規模な産地偽装が明るみに出ました。その後、農林水産省が公表した調査結果を目にしたときは戦慄が走りました。熊本県産と称し、全国で販売されているアサリのおよそ97%が外国産である可能性が高いというのですから。中国産や韓国産などとみられています。
産地偽装は生産者と消費者の双方の信頼を裏切る犯罪行為です。絶対に許されません。この問題はアサリに限らず、熊本ブランド全体を揺るがす重大な事態で、県が掲げている食料安全保障も脅かしかねない。強い危機感を抱きました。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り1914文字 / 全文2435文字
-
【締切迫る!】日経電子版セット2カ月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
【初割・2カ月無料】有料会員の全サービス使い放題…
特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題
ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題
日経ビジネス最新号、11年分のバックナンバーが読み放題
この記事はシリーズ「敗軍の将、兵を語る」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?