東京・池袋で老眼鏡やサングラスを扱う「老眼めがね博物館」(東京・豊島)が閉店となった。壁にびっしりと眼鏡が並ぶ店舗の存在感や、ユニークな店頭広告(ポップ)が愛され名所にもなった。人を幸せにしたいと工夫を凝らしたが、時代の流れには勝てなかった。

武井豊氏
1971年に問屋を創業し、約50年続けてきました。老眼鏡やサングラスを卸しながら、ここ10年は売れ残った商品を扱うアウトレットショップを開いてきたのですが、インターネット通販が普及して問屋業も小売りも厳しくなった。格安の価格とここにしかない品ぞろえで、観光客を含め全国からお客さんが訪れたものですが、一つの時代が終わったと思い店をたたむことにしました。
お店に注目していただけたのは、安さと、「面白い」ことを重視してきたからだと思っています。店の外観はインパクトを出すため眼鏡をびっしりと並べ、商品を紹介するポップも私自身が楽しんで作っていました。
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