赤潮の影響とみられる被害によって、町の漁業協同組合が放流していたエゾバフンウニ9割が死滅。国内最高級品とされ、ふるさと納税の返礼品として人気だったウニの提供を中止する事態に。「漁場が元に戻るのに5年かかる」と国や道に経済的支援を求めている。

[北海道釧路町長]
小松 茂氏
1958年生まれ。北海道小樽水産高校を卒業後、漁業に従事。釧路町議員、北海道議員4期を務めた後、2018年から釧路町長に就任。釧路町出身。座右の銘は「切磋琢磨」。道議員時代、道議会自民党道民会議政調会長などを歴任。
<span class="fontBold">昆布森漁業協同組合が生産するエゾバフンウニ</span>
昆布森漁業協同組合が生産するエゾバフンウニ

 赤潮の影響とみられる被害によって、北海道釧路町にある昆布森漁業協同組合では今秋、全体の約9割のエゾバフンウニが死滅しました。同様の被害は、北海道東部全体で広がっています。

 前代未聞の事態に漁業関係者は衝撃を受けており、影響の大きさを考えると、言葉が出ません。国内で最高級品として位置付けられていたウニなだけに残念です。

 町では、ふるさと納税の返礼品として町特産のウニを提供してきましたが、今年は9月末に取り扱いを中止することにしました。

既に約850の応募

 返礼品のウニは、例年10月半ばの市場価格が落ち着いた際、専用のサイズでパックにしていました。これまでに約850件(約2500万円)の応募がありましたが、別の品に変更していただけないか要請しています。

<span class="fontBold">ふるさと納税の返礼品として人気だった</span>(同町のHPより)
ふるさと納税の返礼品として人気だった(同町のHPより)

 釧路町産のウニは、高品質なものを提供しようと町が一丸となって懸命に取り組んできた一品です。町のふるさと納税返礼品の中で人気があり、昨年は全体の3位でしたが、評判が高く、今年は1位になる勢いでした。昆布森漁協のウニの味に自信を持っていますので、代替品は考えませんでした。返礼品を楽しみにしていた全国の方々に届けられなくなり、誠に申し訳ございません。

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