大分県臼杵市議会に9月、マスクの適正な着用を守らなかったとして、辞職勧告を決議された。新型コロナウイルス対策に疑問を抱き、生徒へのワクチン接種停止の呼びかけが引き金になった。辞職はせず次の選挙で市民の審判を仰ぐ。

若林純一氏
2020年春、新型コロナの感染が全国的に拡大するなか、当初は私もみなと同様、感染予防に努めていました。口だけを覆うプラスチック製シールドや同年秋からはマスクの着用を議会から求められ、登庁日には必ず着けていました。
私の見方が変わったのが21年の2月。各地でワクチン接種が広がり始めたころです。もともと自分で調べて納得しなければ気が済まない質(たち)で、調べていくとワクチンの副作用の疑い例と接種後の死亡報告事例が増えていることが分かりました。
厚生労働省の副作用疑い報告によると、最新のデータでファイザー社ワクチン接種後の死亡例として報告されたものは、2月17日の接種開始から10月3日までに1218例あることが分かっています。
ワクチンの安全性に疑問
6月議会で私はワクチンの安全性を問いただしました。臼杵市の48歳の女性がワクチン接種後死亡したという情報があったからです。市の保健担当課長はしどろもどろではっきりとした事実関係を認めません。しかも市の医師会からの「個人情報を議会の場で出すとはけしからん」との抗議を受け、ケーブルテレビで流れるはずの私の質疑はカットされてしまいました。
私は、市民の代表としてワクチンのリスクとベネフィットを質問し、市民に知らせようとしているのに暴挙と言わざるを得ません。
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