修学旅行生に様々な体験メニューを提供してきたが、コロナ禍で旅行の中止や延期が多発。修学旅行向け以外の事業の柱を模索するが、一筋縄ではいかない。行政や国には、修学旅行産業の重要性にもっと目を向けてほしいと主張する。

[沖縄体験ニライカナイ代表]
加蘭 明宏氏
福岡県田川市出身。大手旅行会社での勤務を経て、1998年に修学旅行向けの体験メニューを提供する「沖縄体験学習研究会(現・沖縄体験ニライカナイ)」を個人事業として立ち上げる。2001年にはニライカナイとして法人化。

 創業からこれまで約20年間、「沖縄体験ニライカナイ」という屋号で、沖縄県の中でもリゾート地として名高い恩納村を拠点に、主に修学旅行生を対象にした体験組織を経営してまいりました。売り物は、海洋レジャーや、サーターアンダギーなどのお菓子作り、三線(さんしん)講座など、約80種の体験コースを学生に提供できることです。

 昭和の時代、修学旅行と言えば京 都周辺の神社仏閣巡りや広島・長崎 での平和学習が主流で、沖縄は旅行 先としてマイナーでした。旅費の高さなどを理由に、特に公立学校などでは飛行機の利用が認められない場合が多かったためです。

人気を呼んだ体験学習

 それが平成に入ると一転して、都市圏の公立学校を中心に相次いで、修学旅行での飛行機の利用が解禁になりました。そうなると、沖縄県は平和学習に加え、海洋レジャーなどを体験でき、修学旅行先にうってつけです。「これからは修学旅行先として沖縄の人気が高まる」。当時、旅行会社で修学旅行の手配を手掛ける部署にいた私はそう確信しました。

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