炭鉱や石炭関連産業で栄えた大牟田を象徴する「J工場」が解体される。 かつては「東洋一の高さ」と評判になり「近代化産業遺産」にも選ばれた。 多くの市民が思い入れを持つが、安全面から今回の決定となった。

(写真=菅 敏一)
(写真=菅 敏一)
[大牟田・荒尾 炭鉱のまちファンクラブ理事長]
中野浩志氏
1971年広島県生まれ。九州大学大学院を経て高専教員として大牟田に赴任。建物への関心などから大牟田・荒尾 炭鉱のまちファンクラブに加わり、2005年から理事長を務める。大牟田市石炭産業科学館に勤務。
<span class="fontBold">解体される三井化学大牟田工場の「J工場」(右)。大牟田市内にはユネスコの世界文化遺産の構成資産もある(左上)。大牟田市石炭産業科学館では関連産業の歴史などを展示する(左下)</span>(写真=3点:菅 敏一 )
解体される三井化学大牟田工場の「J工場」(右)。大牟田市内にはユネスコの世界文化遺産の構成資産もある(左上)。大牟田市石炭産業科学館では関連産業の歴史などを展示する(左下)(写真=3点:菅 敏一 )

 炭鉱や石炭関連産業で栄えた福岡県大牟田市の歴史を象徴する建物で、三井化学大牟田工場内にある「J工場」の解体が間もなく始まります。完成から80年以上経過していることを考えると「よくここまで残してくれた」と関係者の方々には感謝しています。ですが「炭鉱のまちの風景と心象を引き継ぐ」活動をしてきた立場からは、とても残念だとも思っています。

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