江戸時代から日本人に愛され続けてきた日本三景の一つ「天橋立」がコロナ禍に苦しんでいる。テーマパーク「天橋立ビューランド」を運営する天橋立総合事業はゴールデンウイーク需要が消滅。半世紀以上にわたって地元経済を支え続けた小さな遊園地が転機を迎えている。

[天橋立総合事業会長]
山本大八朗氏
1948年、京都府宮津市生まれ。家業は天橋立公園内にある「はしだて茶屋」。91年に父親から経営を引き継ぐのとほぼ同時期に、天橋立総合事業取締役に就任。2000年から代表取締役社長を務め、21年2月から取締役会長。

 2020年に引き続き、21年もコロナ禍の影響は甚大です。当社が運営している遊園地・天橋立ビューランドも例外ではありません。1年で最も書き入れ時のゴールデンウイークで2年続けてまともな営業ができませんでした。20年は4月と5月の多くの期間で臨時休業、21年も4月末から5月は遊園地部門を休止し、展望台のみの営業でした。

 その結果、19年のゴールデンウイーク期間中に約5万7000人だった来園者は、20年は6000人、21年は1万5000人にとどまりました。コロナ前までは年間売り上げの4分の1はこの時期に稼いでいました。

 19年は年間の来園者が51万人でしたが、20年は37万人にまで落ち込みました。昨年はそんな状況でもなんとか黒字化を達成できましたが、今年はどうなるか。コロナ禍の終わりも分からないので、先は見通せないままです。

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