開店から55年余りの名古屋のレコードショップが5月での閉店を決めた。音楽雑貨の販売で活路を探っていたが、新型コロナによる売り上げ減少が決定打となった。音楽ソフトの通信販売や配信が広がる中、「デジタル化への対応が遅れた」と語る。

[音楽堂社長]
内田英徳氏
1952年、三重県生まれ。高校卒業後、会社勤務を経て、79年に音楽堂入社。音楽堂の各店舗の店長を務めた後、91年次長、2007年営業本部長、11年から6代目社長。サカエチカ店閉店後も、音楽堂の経営は続ける。

 経営してきたレコードショップ「音楽堂サカエチカ店」(名古屋市中区)を今年5月に閉店することとしました。

 「名古屋に音楽堂あり」と一時は隆盛を誇ったサカエチカ店でしたが、これ以上店舗運営を続けていくことが難しい状況となり、苦渋の決断をすることになりました。

「名古屋に音楽堂あり」と称された音楽堂サカエチカ店

 1953年の創業以来、音楽堂はアナログディスクやCD、DVDなど音楽ソフトを販売してきましたが、店舗販売を全て終了することになります。

 通信販売や音楽配信サービスの台頭による時代の流れとはいえ、厳しい現実にただただ無念でなりません。 今まで支えていただいた全てのお客様とアーティストの皆様に心よりおわびと感謝を申し上げます。

続きを読む 2/3 愛知や岐阜で店舗拡大

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