新型コロナウイルス感染拡大で、きりたんぽ鍋を提供する店舗の売り上げが例年比3~4割減に。郷土料理店のみならず、比内地鶏生産者など様々な事業者が広範囲に打撃を受けている。「この状況が続けば、多くの店、生産者が限界を迎える」と危機感を募らせる。

[本場大館きりたんぽ協会会長]
石川博司氏
1959年、秋田県生まれ。日本大学商学部卒業、東京・築地の日本料理店「つきぢ田村」などで働いた後、35歳のときに1893年創業の大館市の老舗料亭「北秋くらぶ」の5代目として経営を引き継ぐ。

 私が会長を務める本場大館きりたんぽ協会などがメンバーとなっている「大館食の祭典協議会」(秋田県大館市)は2020年10月、新型コロナ感染拡大防止のため、ニプロハチ公ドームでの「本場大館きりたんぽまつり」の開催を取りやめることを決めました。19年は3日間の開催で延べ11万5000人が来場した地域最大級の催しです。

 例年来場者の約3割は県外から訪れるため、感染拡大を助長する可能性があると考えました。今の状況を踏まえると致し方ないことではありますが、中止の決断は非常につらいものでした。

2020年は大型鍋イベントが中止となった(写真は19年の様子)

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