会社の歴史的作品である大阪・新世界のふぐちょうちんの立体看板が撤去された。観光客や地元の人々に親しまれてきたが、市の看板設置基準を厳密には満たしていなかった。めげることなく、さらに技術を磨き、街の景観を豊かにすることを誓う。

[ちょうちん造形代表]
橋本憲二氏
1961年生まれ。大阪府立美原高等学校を卒業し、82年に父の経営する看板会社、フジデザイン工房に入社。2001年に同社を退社。04年に個人事業主として看板業を始め、14年にちょうちん造形を設立した。

 大阪の観光名所「新世界」にあった、ふぐちょうちんの立体看板(写真下)をご存じの方は多いと思います。1920年創業の老舗ふぐ料理店「づぼらや」の店舗横にあったユニークな形状の看板です。通天閣とともに映る場所が観光客の人気撮影スポットにもなってきましたが、この看板は今年9月3日の未明に撤去されてしまいました。

づぼらや閉店後も「オブジェ」として残す案があったふぐのちょうちん看板(写真:朝日新聞社)

 私は大阪府堺市でちょうちん造形という会社を経営しています。このづぼらやの看板は今から30年前、90年ごろに、父が経営していた当社の前身会社が表面の生地を張り替えて今の形にしたものでした。思い出深い、初期の代表的作品でした。

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