2020年7月、熊本県を中心に九州を襲った豪雨で玖珠川が氾濫、半数の旅館が被災。街のシンボルの一つだった新天瀬橋も崩落し、廃業を考える旅館もある。政府の「Go To トラベル」事業に期待するが「風評被害で効果は限定的」と語る。


阿部信明氏
7月7、8日、大雨が2日連続で降り注ぎ、大分県日田市天瀬町を流れる筑後川支流の玖珠川が危険水域を越えて氾濫し、川沿いにある天ケ瀬温泉街の旅館、民家、商店は浸水しました。
旅館組合に加盟している14軒中7軒が被害を受け、戸惑いが広がっています。各旅館関係者から聞こえてくるのは「これからも営業を続けたい」「店を続けるか迷っている」「店を閉めるつもりだ」などの様々な声です。
今年1月以降の新型コロナウイルスの感染拡大によって、感染防止の観点から5月の連休中は営業を自粛していましたが、自粛明けでかき入れ時となる夏の行楽シーズンを前に、積極的にPRしていこうと考えていた矢先の被害でした。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り2273文字 / 全文2794文字
-
【春割】日経電子版セット2カ月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
【春割/2カ月無料】お申し込みで
人気コラム、特集記事…すべて読み放題
ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「敗軍の将、兵を語る」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?