7月の東京都知事選に立候補し、現職の小池百合子氏に大差で敗れた。総額15兆円のコロナ対策を提案したが、獲得票65万票の3位に終わった。「れいわ新選組」代表として、次の衆議院選挙での国政返り咲きを狙う。

山本太郎氏
7月の東京都知事選に立候補し、現職の小池百合子氏に敗れました。民間に依頼した事前の調査で小池氏が圧倒的に強いことは分かっており、どこまで迫れるかがテーマでした。もちろん勝つつもりで挑みましたが、及びませんでした。ご支援頂いた方の期待に応えられず申し訳なく思います。
選挙の反省点は、多々あります。まず、「総額15兆円の拠出で徹底的に世の中を底上げする」という大きな政策の意図が伝わりにくかったのだと思います。私の中で15兆円は、東京都が国の関与なしに確実に調達でき、今後「コロナ恐慌」に陥らないための徹底給付に必要な額、という位置づけでした。
伝える情報量が多すぎた
ただ、街頭演説ではまず、なぜ15兆円パッケージなのか、それは可能なことか、という説明をしなければなりませんでした。早期の手当てで経済の底上げをする必要性を訴えましたが、通りすがりで聞く情報としては量が多すぎたのだと思います。1カ所10分くらいに話をまとめ、分かりやすく訴えていれば、さらに数十万票を上乗せできた可能性はあります。
それでも、今回頂いた65万票は参院選で「れいわ新選組」が東京で獲得した票を上回りました。コロナによって人々の中で政治への疑問が膨らんだこともあり、積極財政が必須という主張をある程度浸透させることはできたと思っています。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り1971文字 / 全文2755文字
-
有料会員(月額プラン)は初月無料!
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
日経ビジネス電子版有料会員になると…
特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題
ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題
日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題
この記事はシリーズ「敗軍の将、兵を語る」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?