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新型コロナウイルス感染拡大で、富士山登山道の山小屋が営業休止に。記録が残る1960年以降で初の決定に、地元関係者に動揺も広がった。登山者の身の安全を守るための「苦渋の決断だった」と主張する。

[富士山表富士宮口登山組合長]
渡辺尚俊氏
1964年、静岡県富士宮市生まれ。戦前から続く富士山富士宮口6合目にある「雲海荘」の4代目代表。組合長のほか、精密機械、工作機械などを製造する「渡辺木型」(同市)の2代目社長も務める。
毎夏、国内外から多くの登山客が訪れる富士山。昨年は約23万6000人が登山した(写真=PIXTA)

 標高3776mを誇る日本最高峰の富士山。「霊峰」とも形容されるその端麗な山を堪能しようと、夏場は一般からベテランまで多くの登山客でにぎわいます。しかし、今夏は新型コロナウイルスの感染拡大を防止する観点から、全登山道を封鎖することになり、登山者が宿泊する山小屋も全て営業を中止することになりました。史上初めて夏の登山シーズンに富士山は閉山します。楽しみにしていた登山ファンの方々に大変申し訳なく思っております。