運営店舗で、脚本家の宮藤官九郎さんら観客が新型コロナウイルスに感染。コロナ感染拡大の影響で、運営する10店を休業することになった。“3密”にならないよう感染予防策を施していたが、防げなかった。

加藤 梅造 氏
3月20日夜、東京・渋谷のライブハウス「LOFT HEAVEN」で行われた公演で、出演者が新型コロナウイルスに感染していたことが判明し、その場にいた複数の観客も検査で陽性が明らかになりました。その日は脚本家の宮藤官九郎さんも来場していましたが、その後、宮藤さんの感染も確認されました。これを受けて、新型コロナ感染拡大防止のため、LOFT HEAVENを含め運営する全10店を休館しました。
ライブハウスは、かねて密閉・密集・密接の“3密状態”になりやすいとの危険性が指摘されていました。このため、新型コロナ感染者が出た日も観客にはマスクを着用してもらい、会場は通常100席ある客席を半分に減らし、定期的に換気もしていました。が、結果的に感染を防げませんでした。多くの方々にご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。
出演者側の意向も考慮
ライブハウス「LOFT」グループは1971年、運営会社のロフトプロジェクト元会長の平野悠氏が東京・世田谷の京王線千歳烏山駅近くに1号店を開店したのが始まりです。その後、東京の西荻窪、荻窪、下北沢、新宿などに、フォーク系、ロック系など多ジャンルのライブハウスを次々開店しました。坂本龍一、サザンオールスターズ、中島みゆきなどがLOFTに出演し、その後、スターになっていきました。
[コメント投稿]記事対する自分の意見を書き込もう
記事の内容やRaiseの議論に対して、意見や見解をコメントとして書き込むことができます。記事の下部に表示されるコメント欄に書き込むとすぐに自分のコメントが表示されます。コメントに対して「返信」したり、「いいね」したりすることもできます。 詳細を読む