全2879文字

運営店舗で、脚本家の宮藤官九郎さんら観客が新型コロナウイルスに感染。コロナ感染拡大の影響で、運営する10店を休業することになった。“3密”にならないよう感染予防策を施していたが、防げなかった。

[ロフトプロジェクト社長]
加藤 梅造 氏
1967年、愛知県豊川市生まれ。もともとLOFTの常連客だったが、IT会社を辞め、アルバイトとして入社。新宿・歌舞伎町のトークライブハウス「LOFT/PLUS ONE」店長などを経て、2018年4月から現職。

 3月20日夜、東京・渋谷のライブハウス「LOFT HEAVEN」で行われた公演で、出演者が新型コロナウイルスに感染していたことが判明し、その場にいた複数の観客も検査で陽性が明らかになりました。その日は脚本家の宮藤官九郎さんも来場していましたが、その後、宮藤さんの感染も確認されました。これを受けて、新型コロナ感染拡大防止のため、LOFT HEAVENを含め運営する全10店を休館しました。

 ライブハウスは、かねて密閉・密集・密接の“3密状態”になりやすいとの危険性が指摘されていました。このため、新型コロナ感染者が出た日も観客にはマスクを着用してもらい、会場は通常100席ある客席を半分に減らし、定期的に換気もしていました。が、結果的に感染を防げませんでした。多くの方々にご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。

出演者側の意向も考慮

 ライブハウス「LOFT」グループは1971年、運営会社のロフトプロジェクト元会長の平野悠氏が東京・世田谷の京王線千歳烏山駅近くに1号店を開店したのが始まりです。その後、東京の西荻窪、荻窪、下北沢、新宿などに、フォーク系、ロック系など多ジャンルのライブハウスを次々開店しました。坂本龍一、サザンオールスターズ、中島みゆきなどがLOFTに出演し、その後、スターになっていきました。