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新型コロナウイルスの感染拡大で旅行客が激減し、会社の経営を直撃した。徐々に経済活動が戻っても、海外旅行需要の回復は当面、先になると考える。「秋までの休業」を覚悟しながら、復活を信じて潮目の変化を見極める日々が続く。

[風の旅行社代表取締役]
原 優二 氏
1956年長野県生まれ。慶応義塾大学を卒業後、東京都職員や長野での小学校教員などを経て、91年風の旅行社(東京・中野)設立、代表取締役に。モンゴルやネパールを主力に個人向け海外旅行ツアーを手掛けており、海外4支店を持つ。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、海外旅行利用者が大きく減りました。東京・中野に旅行会社を設けて以来、30年近く営業を続けてきましたが、旅行者の減り方も、これほど先の見えない状況も経験したことがありません。

 営業開始は1991年秋、当時の社員は私ともう一人の2人だけでした。日本でもいわゆる「バックパッカー」が増え始めていた頃です。当時扱っていたのは格安航空券だけでしたが、確かによく売れたのを思い出します。ただ競争が激化し、これだけでは飯が食えないと思い、5年ほどしてツアー商品の提供・販売へシフトしました。