東京都内を運航する屋形船の客から、新型コロナウイルスの感染が確認された。春の花見客のキャンセルが相次ぎ、「新規予約ゼロ」の状況が続いている。コロナ収束ともう一度、客足が戻ってくる日を願う。

佐藤 勉 氏
東京都内を運航する屋形船で、新年会に参加していた個人タクシーの運転手から新型コロナウイルスの感染が確認されました。2月14日にその一報を聞き、ただただ驚くばかりで、何も言葉が出てきませんでした。
当組合の事業者ではありませんでしたが、同じ屋形船の事業者であることに変わりありません。誰が良い、悪いという問題ではなく、キャンセルが相次ぎ、新しい予約が全く入らない状況が続いています。
屋形船東京都協同組合には現在、36の事業者が加入しており、あわせておよそ150の船を運航しています。私が妻と営む舟宿「小松屋」は1927年、昭和2年の創業です。戦争と高度経済成長期の隅田川の汚染による中断もありましたが、昭和50年代に事業を再開し、40年以上、営業を続けてきました。
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