1967年に日本初のアルバイト情報誌として創刊した「an(アン)」が昨年11月、サービスを終えた。インターネット、スマートフォンでバイトを決める世の中の流れに乗り切れず、対応が後手に回った。学生援護会、インテリジェンスから事業を引き継いだパーソルキャリアは、正社員向け事業に注力する。

[パーソルキャリア取締役執行役員]
瀬野尾 裕 氏
1973年生まれ。法政大学を卒業し、人材サービス企業を経て2000年にインテリジェンスに入社。派遣事業部長、複数のグループ会社の役員などを経て、17年テンプホールディングス(現パーソルホールディングス)執行役員。18年から現職。

 昨年11月25日をもって、アルバイト求人情報「an(アン)」のサービスを終了しました。アンは1967年の事業開始から52年続いてきましたが、紙媒体からウェブへの転換が遅れたことなどで商品力、ブランド力を維持できませんでした。

 アンの出発点は、大学生向けの日刊アルバイト情報紙「アルバイトニュース速報」です。上京学生の支援を目的に56年に設立した団体、学生援護会が、大学構内でその日にできる仕事を紙にまとめて配ったのが始まりでした。企業の求人ニーズは旺盛で、1枚のちらしではスペースが足りず、やがて冊子を発行するようになりました。

 2006年には当社の前身会社であるインテリジェンスが学生援護会を合併し、アンの事業を受け継ぎました。今回、サービスを終了せざるを得なくなってしまい、ご愛用いただいていた企業、利用者の皆様にはご迷惑をおかけしています。また、歴史を積み上げてきたパートナー、社員、諸先輩に対しても、複雑な思いを抱いています。

<span class="fontBold">高度経済成長のさなか、学生援護会が仕事情報を大学の構内で配ったのがサービスの始まり。バブル期には、求人記事の掲載に「1カ月待ち」という現象も起きた</span>
高度経済成長のさなか、学生援護会が仕事情報を大学の構内で配ったのがサービスの始まり。バブル期には、求人記事の掲載に「1カ月待ち」という現象も起きた

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