定員150人と類のない大規模な病児保育施設だった「東海キッズケア」(横浜市港南区)が閉鎖した。年間1億円の赤字で、継続した運営が厳しいと判断したため。横浜市に助成を要望していたものの、かなわなかった。

岡田 栄一 氏

私たちが運営してきた病児保育施設、「東海キッズケア」が2019年12月で営業を終了しました。赤字経営が続き、横浜市に対して運営費の助成を求めていましたが、受けられる見込みがなかったためです。施設を頼りにしていた利用者には申し訳なく思います。
東海キッズケアは17年7月に開業しました。岡田眼科と同じビルに所在し、私の妻が社長を務める東海メガネ・コンタクトが横浜市港南区に開業した医療モール内の2階と4階のスペースで運営していました。計17室、定員150人という全国でも例のない大規模な病児保育施設で、利用希望者を断ったことは一度もありませんでした。
私が東海キッズケアを開業した理由は、少子化が進む中で社会貢献をしたいとの思いがあったためです。
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