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新潟県内の銘酒を楽しめる「にいがた酒の陣」が、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて中止となった。目玉だった飲み放題制を見直すなど、指摘されていた課題の解消に着手したばかりの出来事。縮小が続く日本酒業界で期待を集めていたイベントだけに、関係者は苦渋をにじませる。

[にいがた酒の陣実行委員長]
齋藤 俊太郎 氏
1967年、新潟県阿賀町生まれ。成城大学経済学部卒。広告代理店で営業職に就いた後、98年に麒麟山酒造(1843年創業)に入社。2006年に7代目社長。15年、にいがた酒の陣実行委員長、新潟県酒造組合需要振興委員長に就任。

 2004年から年に1度開催し、新潟県内の90近い蔵元がほぼ勢ぞろいし、県内外から14万人が訪れる一大イベント「にいがた酒の陣」を今年は中止することにいたしました。

2019年に開催された「にいがた酒の陣」には14万人以上が来場。濃厚接触は避けられないと判断

 原因は、新型コロナウイルス感染症の拡大です。酒の陣は国内のみならず、海外からも大勢のお客様が訪れる国際イベントです。場内は大変混雑し、来場者の濃厚接触は避けられないとの判断で苦渋の決断に至りました。本来であれば、3月14日、15日に開催する予定だったイベントを楽しみにしていただいていた方には、大変申し訳なく思っています。

日経ビジネス2020年3月2日号 84~85ページより目次