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6月から10月の運航を予定していた韓国~島根県間の連続チャーター便が7月で中止になった。日韓の政治情勢の悪化を背景に、日本を訪れる旅行者が集まらなくなったのが原因だ。念願だった初の連続国際便は残念な形に終わったが、新たに台湾との契約交渉に乗り出した。

[島根県観光振興課長]
清水 寛之氏

1967年、出雲市生まれ。岡山大学法学部を卒業し、90年島根県に採用。秘書課、地域政策課、企業立地課、観光振興課、商工政策課、交通対策課を経て2019年から現職。地域活性化・定住促進に注力、現在は同県の観光行政をまとめる。

SUMMARY

韓国チャーター便中止の概要

6月から10月までの運航予定だった韓国と出雲縁結び空港をつなぐチャーター便が7月中旬で中止となった。日韓の政治情勢の悪化で、韓国からの旅行者が集まりにくい事態になった。島根県にとっては初の連続国際便で、今後の定期便化を目指していたが、想定通りにはいかなかった。とはいえ、今回得た知見も生かし、台湾とのチャーター便の誘致に動いている。

 今年6月から10月まで運航する予定だった韓国・ソウルの金浦国際空港と出雲縁結び空港をつなぐ国際チャーター便が、7月半ばで中止となりました。日韓関係の悪化で、韓国から日本に来る旅行者が減ったことが原因です。我々ができることは限られており、やるせない思いです。出雲空港の国際線の定期便化に向けた第一歩と捉えていただけに残念でなりません。

 チャーター便の計画は今年初め、韓国の航空会社コリアエクスプレスエアからの提案で始まりました。韓国の旅行会社がコリアエクスプレスエアの小型旅客機の座席を買い取り、1便当たり定員50人の旅行者を集めて飛ばすというプランで島根県としては大歓迎でした。5月の連休明けには空港などの受け入れ準備を整えました。

 島根県のインバウンド(訪日外国人)旅行者は全県内宿泊客の3%ほどです。海外からの集客は大きな課題ですが、その一方で、今後の拡大余地でもあります。中でも韓国人の宿泊客は2018年に対前年比2.1倍の1万3187人と大幅に増え、観光産業をけん引していくエンジンの一つになると考えていました。