問題は手掛けていた直接販売がJA秋田おばこの度量に見合っていなかった点にあったと考えています。集めたコメに対する収支管理が十分できていなかったのです。

 要因の一つは、組合員である農家に対する「払いすぎ」にありました。JA秋田おばこではコメの集荷のとき、全農の集荷する金額に独自の奨励金を加えた形で仮渡し金を支払っていました。しかし、この仮渡し金の管理に甘さがありました。コメは相場の変動によって仮渡し金の払いすぎが発生することがあり、こうした場合、仮渡し金の一部返還を求めることもできます。しかし、JA秋田おばこでは仮渡し金と販売経費の合計が売上金を上回り赤字になっても、返還を求めていませんでした。

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日経ビジネス2019年8月5日号 88~89ページより目次

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