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 収支が厳しい理由は、利用者の減少と同時に、運転手の人件費にありました。佐世保ではバス運転手の給与は、市交通局が民間より高い状態でした。1人当たりの人件費は市バスが540万円ほどのときに民間が340万円ほどであるなど、人件費が市バスの経営を圧迫する面がありました。

 この課題に対応するため、市バスでは職員の嘱託化を進めました。さらに09年には、市の100%出資の子会社として「させぼバス」(同市)を設立。市バスの嘱託職員を、給与体系が市交通局と異なるさせぼバスに正社員として移しつつ、段階的に路線バスの運行も市バスから同社へ移管し、収支の改善を進めました。