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岩手競馬が存続の危機に立たされている。所属馬から禁止薬物が検出され、競馬の開催を何度も中止せざるを得なかったためだ。一度でも赤字になれば廃止という厳しい条件の下、対策を急ぐ。

[岩手県競馬組合副管理者]
内宮 明俊氏

1959年岩手県生まれ。84年岩手県庁に入庁。競馬改革推進室勤務などを経て、2018年4月から現職。岩手県は「チャグチャグ馬コ」祭りに象徴される歴史ある馬産地で、競走馬の育成も盛ん。メイセイオペラなど有名馬も輩出している。

SUMMARY

岩手競馬中止の概要

岩手競馬に所属する競走馬から、禁止薬物である筋肉増強剤「ボルデノン」が断続的に5頭から検出された。全頭検査など公正な競争環境を確保するために、何度も競馬開催の中止に追い込まれた。競走馬を管理する厩舎周辺へ監視カメラを設置したり警備員を増員したりと再発防止策は講じているが、薬物を混入した犯人は判明していない。