架空取引が発覚し、決算訂正に追い込まれた東証2部上場の金属加工会社、東邦金属。ある商社との取引で、商流が存在しないことを知らないまま、5億8400万円の売上高を計上していた。「赤字決算が続き、リスク感度が鈍っていた」と悔やむ。

[東邦金属社長]
小樋誠二氏

1958年、福岡県生まれ。81年、九州工業大学工学部を卒業し、東邦金属に入社。品質保証部部長、門司工場工場長などを経て、2016年に取締役生産本部長兼技術開発部長に就任。18年6月から現職。

SUMMARY

東邦金属の架空取引の概要

東邦金属は昨年9月、ある商社との取引の実在性に疑いがあるとして、特別調査委員会を設置。11月に公表した報告書では架空取引であったことが確認され、過去5年分の決算を訂正した。合計で5億8400万円の売上高、1億700万円の売上総利益を取り消した。今年1月、証券取引等監視委員会が1200万円の課徴金納付を命じるよう金融庁に勧告した。

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