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昨年11月のホッカイドウ競馬メインレースで、1着馬と2着馬を誤審する出来事があった。ゴール前は僅差で馬体が重なっていたが、2人の審判がそろって錯覚し、確認作業も怠った。1着馬の誤審は中央、地方競馬を合わせ国内で初めて。主催者の北海道は対応に追われた。

田中 源一氏
[北海道競馬事業室長]
1960年、札幌市生まれ。84年北海学園大学法学部を卒業後、北海道庁に入庁。農政部に配属され、北海道農業の振興に従事してきた。そのうち14年間はホッカイドウ競馬にかかわり、18年4月から競馬事業室長に。
SUMMARY

1着馬誤審事件の概要
2018年11月1日のメインレース「北海道2歳優駿」(午後8時発走)で、決勝審判が1着馬と2着馬の判定を誤り、レースはそのまま確定した。主催する北海道は2日午後4時に記者会見を開き、誤審があったことを発表。正しい到着順位の馬券への支払いなどで2億円の追加出費を迫られた。1着馬の誤審は国内初。道はその後、審判の増員など対策を講じている。

 昨年11月1日の「北海道2歳優駿」において、1着馬の着順を誤審するという前代未聞の出来事を起こしてしまいました。お客様、ファンの方々、関係者のみなさまに多大なるご迷惑をおかけしました。信用失墜を招き、大変申し訳なく思っております。

 「対処が遅い」との声も多く頂きました。誤審は確定後すぐに発覚しましたが、公表は翌2日午後4時に開いた記者会見の場で、正確な着順に基づくお支払いは12月19日になってしまったからです。できる限り迅速に対処したつもりですが、おわび申し上げます。

 北海道2歳優駿はホッカイドウ競馬で2番目に大きなレースです。優勝賞金は2500万円で、馬券は全国の券売所で発売しています。ゴール前は2番と7番の馬2頭の追い比べになりました。鼻差、4cmほどの勝負で、審判は7番が先着と判断しましたが、実際には首の上げ下げで2番が勝っていました。