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昨夏のアジア競技大会の最中、男子バスケの選手4人が、歓楽街で買春行為をしていたことが発覚。軌道に乗り始めたバスケ協会の改革に水を差しかねない事態となった。「技術力の強化に力を入れるばかりに、人間力の向上が手薄になった」と悔悟する。

三屋 裕子氏
[日本バスケットボール協会会長]
日立製作所などでバレーボール選手として活躍。ロサンゼルス五輪では銅メダルを獲得した。引退後、Jリーグや日本バレーボール協会の理事を歴任。2015年、川渕三郎氏と共に日本バスケットボール協会に招聘され、副会長。16年から現職。
SUMMARY

バスケ代表の買春問題の概要

2018年8月、インドネシアでのアジア競技大会の最中、バスケットボール男子日本代表の選手4人が深夜の歓楽街で買春行為に及んだ。現場を見た記者からの報告で問題を把握した日本オリンピック委員会は、4人を強制帰国させ、本来12人の代表チームは8人での戦いを余儀なくされた。日本バスケットボール協会は4人の公式戦出場資格を1年間停止した。

 日本代表の男子選手が大会中に買春をするという軽率で浅はかな行為に及び、バスケットボールを応援してくださっている方々を大きく失望させてしまいました。誠に申し訳ありません。

 現地の選手団から連絡を受けた時は「大会中に何をやっているんだ」と本当にあきれました。こんなばかげた行為をする選手に守る価値があるのかとも考えました。でも、感情で動いてはいけない。日本バスケットボール協会(JBA)として、どの規定のどこに抵触しどういう処罰を下すべきか、冷静に検討して、やはり彼らの選手生命は守らなければいけないと思い直しました。

日経ビジネス2019年1月21日号 84ページより目次