優秀な人材を確保しようと、採用活動は複雑化・多様化の一途をたどり、採用担当者は多忙を極める。顧客情報管理から着想を得た新たな採用管理システムが、現場の救世主として注目を浴びている。

3月、2024年春に大学・大学院を卒業する学生向けの採用広報が解禁された。その現場の変化は近年目まぐるしい。インターネット普及後は「リクナビ」や「マイナビ」などの就職情報サイトで応募者を集め、就職説明会や採用面接を進めるのが主流になった。10年代からは売り手市場が続き、学生と直接やり取りする「オファー型」求人サイトや社員などのつてを頼る「リファーラル採用」が徐々に浸透。人材の流動化が叫ばれる中、中途採用に注力する企業も増えてきた。
新型コロナウイルス禍も採用手法の複雑化に拍車をかけた。多くの企業がオンラインによる説明会や面接を導入。人事担当者はリモートワークが増え、採用に関する情報を社内で共有するのも骨が折れる作業となった。
コロナ禍後4回目となる今シーズンの新卒採用活動は対面とオンラインを駆使する「ハイブリッド化」が進み、採用担当者の業務負担は一層高まるだろう。そんな中、Thinkings(東京・中央)が提供する人材採用管理システム「sonar ATS」が脚光を浴びている。
自動化で採用担当者を支援

同システムの特徴は多数の採用フローを簡単に可視化できることだ。
例えば社員から紹介があった応募者と就職情報サイトを通じた応募者とでは、採用フローは当然異なってしかるべきだ。ただ、個々に合わせて採用フローを設計すれば、採用担当者の業務負担は増大する。
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