米国では住宅ローンを消費者が自由に選び、借り換えるのが当たり前。しかし日本では……。そんな現状を変えようと、AIを駆使して住宅ローン選びを手助けするサービスが急成長している。

住宅ローンを比較・検討したいというニーズが高まっている。不動産価格の上昇と、近い将来に金利が上がるのではないかという不安が背景にある。
不動産情報サービスの東京カンテイによると、2021年の新築マンション(70m2)の価格は、首都圏で平均年収の11.29倍と、20年の10.79倍からさらに高まった。近畿圏や中部圏でも不動産価格は上昇傾向にある。住宅を所有する家庭の多くにとって最大の負債となる住宅ローンは、選び方を間違えれば数百万円単位で損をすることも珍しくない。
MFSは、消費者が最適な住宅ローンを選べる住宅ローン比較サービス「モゲチェック」をウェブ上で提供している。代表取締役CEO(最高経営責任者)の中山田明氏が、「米国では少しの金利差でも有利な住宅ローンに借り換えるのが当たり前で、それを支援する専門業者もいる。日本でも住宅ローンの橋渡しビジネスをつくりたい」と考え、16年に事業を開始した。
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