毎月定額で世界中の宿泊施設に滞在できるサービスを売りに新たな旅行市場をつくる。ユニークなビジネスモデルに大手企業も注目。鉄道や航空会社との企画を次々と打ち出す。

 サブスクリプション(継続課金)サービスが旅行分野にも拡大している。長崎市のスタートアップ、カブクスタイルは、毎月定額で国内外の宿泊施設に滞在できる“旅のサブスク”「HafH」(ハフ)を展開する。

新市場に挑戦
新市場に挑戦
長崎市の同社施設(上)はキッチンなども備える(下)(写真=菅 敏一)

「旅行に行く手前の需要」開拓

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 ハフ(Home away from Home)とは、「第二のふるさとをいくつも持とう」という同社の理念。一般的に旅行は旅先を決めてから行動するが、ハフは行き先を決めないまま、「どこかで宿泊すること」だけを先にコミットする。開拓したのは、「旅行に行く手前の需要」だ。旅行業が対象にしなかったような、「旅行に興味はあるがやはり面倒だ」と考える層にサブスクならばアプローチしやすい。

 会員は毎月の支払金額に応じて独自のコインを獲得。コインを使い長崎市と福岡市で運営する自社施設や提携する国内約800、アジアを中心とした海外約200の施設に宿泊できる。会員数は約3万5000人(2021年12月)で会社員が6割、30代以下が7割超。宿泊に必要なコイン数は施設によって決めている。月9800円(税込み)のスタンダードプランで最大月3泊まで、3万800円のプレミアムプラン(同)で最大月10泊まで宿泊可能で、月8万2000円(同)で最大、毎日宿泊できるプランもある 

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