人手不足に伴う省人化や生産性の向上へ、需要が高まる産業用ロボット。創業70年超の機械商社が、顧客ごとに最適なロボットを探し出し導入を後押しする。

自動生産を見える化
自動生産を見える化
「ダイドーオートマチックファクトリー」(愛知県安城市)では模擬生産ラインを設置。工程自動化のイメージをつかんでもらう

 JR名古屋駅から徒歩10分。8階建てのビルの一角に足を踏み入れると、ファナックやデンソーウェーブ、セイコーエプソンといった大手メーカーが手掛ける約40台の産業用ロボットがズラリと並ぶ光景が広がる。機械専門商社のダイドー(名古屋市)が2016年に開設した、「ダイドーロボット館」と呼ぶ戦略施設だ。

 ダイドーは売上高が1000億円規模の隠れた実力派企業だ。創業は1946年で、山田貞夫・現社長の父・京吉氏が設立した伝動機販売会社「大同商会」に遡る。70年以上がたった現在、仕入れ先はファナックやTHK、三菱電機など約3000社に拡大。顧客数は電機や自動車、食品など約6000社を抱える。

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