デンカが04年に球状アルミナを開発した当初は、競合品を引き離すほどの製品力があったわけではない。パソコンの放熱シートなどに使われる程度で、放熱材として使う球状アルミナ自体の市場規模も「今の20分の1程度と小さかった」(先端機能材料部の末永卓也部長)。
その球状アルミナを主力製品に押し上げた原動力は、「粉」の技術を磨き続けるDNAと、ホームランを狙わずに単打を積み上げるように顧客からの要求に応える文化だ。石田氏は「困ったらデンカに行けば何かある。そんなデパートのような存在になろうと取り組んできた」と話す。
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