核融合炉の研究で世界トップクラスの技術を持つ企業が京都大学から生まれた。定期交換が必要な主要装置を、世界中のメーカーに供給するビジネスモデルの確立を目指す。

核融合の第一人者
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京都大学の小西哲之教授(右)を筆頭に、世界的な研究者がそろう。左は、長尾昴CEO(写真=菅野 勝男)

 「この部品にはどんな材料が合うか教えてください」

 「この実験にはどういう装置を使ったらよいですか」

 核融合炉の研究を専門にする京都大学エネルギー理工学研究所の小西哲之教授には、こんなメールが世界中から届く。核融合炉の一部を知っている研究者は多くても、全体を語れる人はごくわずかだからだ。小西氏は、日米欧中など7つの主要国・地域が参画する共同事業「国際熱核融合実験炉(ITER)」で、ブランケットと呼ばれる主要装置を担当する日本代表委員を務めた経験を持つ、核融合炉の世界的な研究者だ。

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