ホテル向けに、予約状況に応じて料金を自動で変動させるシステムを提供してきた。コロナ禍を機に、高速バスや小売りなど新たな業界での採用を目指し変革を進める。

東京五輪・パラリンピックの開催期間中、首都高速道路に渋滞は見られなかった。料金が1000円上乗せされたことで利用者が大きく減ったからだ。このように価格を変動させて需要をコントロールする仕組みを「ダイナミックプライシング」と呼ぶ。
ホテル業界では一般的な取り組みだが、価格をいくらにすれば需要が増えるのか、どのタイミングで変動させればよいのか、その判断は難しい。ハルモニア(東京・千代田)は、これをAI(人工知能)を使って自動化するサービス「MagicPrice」を2016年から提供している。予約情報や競合の価格などを自動収集・分析して最適な価格を提案。ワンクリックで複数の旅行サイトの価格を一斉に変更できる。19年には採用施設数が300施設に達した。
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