大手3社の寡占が強まるコンビニ業界にあって、北海道を地盤とし、道内店舗数首位を守り続けてきた。店舗の標準化を追求する大手と一線を画し、品ぞろえは店ごとの違いが大きい。小商圏にも果敢に出店する。キーワードは地元密着と製・配・販の自社運営、そして北海道ブランドだ。ほかにない強力モデルの実態を探った。

店舗はほかのコンビニが進出しない小商圏のエリアも多い(写真=船戸 俊一)
初山別店のアイスクリームの冷凍庫は通常の1.5倍(写真=船戸 俊一)

 「アイスクリームが気軽に食べられるのが、とにかくうれしいんです」。日本海に面し、沖合に利尻島を望む北海道北部の初山別村。コンビニエンスストア、セイコーマートの初山別店で買い物をしていた60代の主婦は、にこやかに話してくれた。ほぼ毎日、この店に足を運んでいるという。

 人口1100人ほどの静かな村の住民は、6年前にこの店ができるまで、多くが車で約20分かけて隣町に買い物に出かけていた。アイスクリームは持ち帰るハードルが高く、この主婦も普段はあまり食べなかったという。

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