二輪車の旗艦ブランド「カブ」で、アウトドア人気やリターンライダーの需要をつかんだヒット商品が生まれた。 日本とタイの企画・開発チームが連携し、柔軟な発想でホンダらしいものづくりを実現する挑戦があった。 定番商品の伝統を守りながら、新たな価値を生み出していくための国際連携は、大企業病克服のヒントにもなる。

<span class="fontBold">HRS-T(タイ)のCT125開発陣。中央の後ろ手を組む男性が開発責任者の箕輪和也氏 </span>
HRS-T(タイ)のCT125開発陣。中央の後ろ手を組む男性が開発責任者の箕輪和也氏

 「伝統あるブランドイメージに固執せずに、令和時代のニーズを正確に捉えた1台といえる。往時のホンダらしい、新しさや楽しさが消費者に伝わったのがヒットの理由ではないか」

 ホンダは2020年6月、排気量124㏄の原付き二種(第二種原動機付き自転車)「CT125・ハンターカブ(以下、CT125)」を発売した。新聞配達や出前など、ビジネスバイクのイメージも強いスーパーカブシリーズだが、CT125は林道などの不整地を走破できる装備を持つ。

伝統のブランドに新風吹き込む
●タイで開発した3つの人気車種
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写真上:CT125・ハンターカブは、1981年発売の人気車種CT110の現代版。カスタムを楽しめるよう、大きな荷台(上)には様々な部品を取り付けられる穴を設けた。写真下:新型のスーパーカブ、C125(左)、人気長寿ブランドの新型、モンキー125(右)もタイで開発した (写真=菊池 一郎 )
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