「使いものにならない」

 2009年、設計部門エンジニアリング事業部の事業部長として設計部門を統括する立場だった池上氏は、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)と呼ばれるデジタル新技術の導入が米国で進んでいると耳にした。建物をコンピューターの3次元空間上で立体的に設計する仕組みだ。従来の2次元設計図を通さず、建物内外の形状をデータとして保存し、平面図や断面図を個別に抜き出すこともできる。建物を構成する部材の仕様やコストなどの属性情報も記録し、建設費の積算が容易になる。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)とは


建築物を3次元で確認する立体モデルが必要な場合、従来は2次元の設計図を基に作成していた。BIMは最初からコンピューターの3次元空間上で設計ができる。3次元モデルには建築物の内外の形状を記録するため、設計図から好きな空間を切り出して、平面図や断面図を描くことも可能だ。加えて、建築物を構成する部材の仕様や性能などの属性情報も付加している。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り4668文字 / 全文5921文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「ケーススタディー」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。