CEOに「我々がオーナーだ」
新浪氏は野放図になっていた人事から手を着けた。取締役の過半数をサントリーが派遣していたものの、社長をはじめとする経営幹部を指名し、報酬を決める権限はビーム側に委ねられていた。1899年創業のサントリーよりも100年以上、歴史が長く、グローバル展開でも先を行くビームに遠慮していると新浪氏は感じた。
ビーム側にも言い分はあったはずだ。サントリーはスピリッツ製品の世界展開を急ぐため、日本国内のスピリッツ事業をビームサントリーに統合していた。ビーム側からすれば、“全権”を任されていると誤解しても仕方がない。
[コメント投稿]記事対する自分の意見を書き込もう
記事の内容やRaiseの議論に対して、意見や見解をコメントとして書き込むことができます。記事の下部に表示されるコメント欄に書き込むとすぐに自分のコメントが表示されます。コメントに対して「返信」したり、「いいね」したりすることもできます。 詳細を読む