海外市場も大きな比率に
●売上高の構成
海外市場も大きな比率に<br /><span class="fontSizeXS">●売上高の構成</span>
[画像のクリックで拡大表示]
収益力は安定している
●業績推移
収益力は安定している<br /><span class="fontSizeXS">●業績推移</span>
注:各年とも3月期
[画像のクリックで拡大表示]

 そんな中、大手に交じって独自の存在感を見せているのが、冒頭の高齢者施設に離院事故予防システムを提供しているグローリーである。

 同社の売上高は2350億円(19年3月期)。約3兆円のNECや約8兆円のパナソニックに比べて1桁小さい。会社の規模から考えると、顔認証という先進分野で戦っていけるのか疑問をもたれるかもしれない。だが、そこには「小兵」なりの生き方がある。

 五輪のような大きなビジネスはグローリーは狙わない。「うちは大手とはバッティングしないところでやっていく」。三和元純社長は、自社の得意分野に特化する姿勢を強調する。

 その基盤となるのはグローリーの成長をこれまで支えてきた顧客ネットワークだ。同社の主力事業は、スーパーやコンビニエンスストア向けのレジや、銀行の出納システムなど、貨幣処理機の製造販売および保守・点検。銀行向けではシェアの高いもので7割を誇る。自動釣り銭機を早期に開発した会社でもあり、近年は小売業や飲食店で導入が進むセルフレジに搭載されている釣り銭機なども供給している。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り4352文字 / 全文5961文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、11年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「ケーススタディー」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。