競争激化の一途をたどる国内の格安スマートフォン(スマホ)市場で健闘している。ユーザーとの交流をとことん重視する戦略が奏功し、口コミや友人の紹介で契約数を伸ばす。コアなファンの意見や知見はサービスの改善にきっちり役立てる。ユーザー囲い込みの極意が同社にはある。

3月9日午後1時。宮城県仙台市内の「杜の広場公園」で、ちょっと不思議なイベントが開かれた。緑色のビブスを身に着けた一団が、敷地内や周辺でゴミ拾いに精を出したり、桜の若木をスコップで植えたり。一見すると地域のボランティア活動やCSR(企業の社会的責任)活動のようだが、そうではない。
主催したのは格安スマートフォン(スマホ)サービス「マイネオ」を手掛ける関西の通信会社、ケイ・オプティコム(大阪市)だ。この日のイベント参加者は10人。年齢層も職業もばらばらだが、全員がマイネオを利用する熱心なファンだ。ケイ・オプティコムから交通費の支給はないが、中には東京や千葉から駆けつけた人もいる。
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