(写真=太田 未来子)
(写真=太田 未来子)

 研究には失敗がつきものと分かっていても、結果が出るまでに何年もかかるのでプレッシャーは相当です。若い頃、ノーベル医学・生理学賞を受けた本庶佑先生の研究室で様々な細胞に分化する胚性幹(ES)細胞の研究に取り組み、試験管内でマウスのES細胞から血液細胞を作ることに成功しましたが、いい結果が出るまでの2年間は本当にうつになりそうでした。

 こう言うと、研究は面白いけれど、大変なもの、苦しいものと思われるかもしれません。しかしドイツに留学したとき、研究者たちが人生を楽しみながら生き生きと働いているのを見て驚きました。

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