
紛争でロックアウト中の都立青山高校3年生だった1969年、「農業は自由意思による自由な行動で自己実現を図れるはずだ」と憧れを抱き、1人で北海道の牧場で実習体験をしました。大学進学など考えていなかった私は牧場主に「教育は受けられる時に受けなさい」と諭され、東京に戻って勉強して帯広畜産大学に入学しました。農業の研究を始めるようになったのにはこんな経緯がありました。
農業経済学の研究を進める傍ら取り組んできたのが農業分野の規制改革です。「農業は本来自由であるべきで、それが職業としての魅力のはずだ」と確信してこの世界に入ったのですが、日本の農業は規制や法律に縛られ、農協など大きな組織の中で制約を受けているのが実態でした。
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