(写真=小林 淳)
(写真=小林 淳)

 新型コロナウイルス禍で多くの企業がサバイバルモードになったと思います。特に医療の問題ですから、テルモにとっても、2017年に社長になった私にとっても、大きな出来事でした。発生した当時、私は組織を動揺させないことが重要だと考えていました。

 テルモの経営はグローバル化しており、売上高の7割、従業員の8割を海外が占めます。私は20年2月、世界のグループ会社に基本方針を3つ伝えました。アソシエイト(従業員)の健康と安全が第一である、製品の供給を絶やさない、感染防止と治療に積極的に関わる、というものです。

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