(写真=都築 雅人)
(写真=都築 雅人)

 日本と主要国の賃金水準がこの30年で大きく開きました。今回、最低賃金の引き上げ幅が過去最大の31円となりました。関係者の大変な努力があったと思いますが、世界との開きが埋まることはないでしょう。

 賃金の問題は、雇用と密接に関わっています。産業における課題を労使で議論し一致点を見いだすには、バーゲニングパワー(交渉力)が必要ですが、雇用の分断がそれを阻んでいます。一時約660万人となった連合の組合員数は、非正規雇用者やフリーランスなどの組織拡大に取り組み現在は約700万人。それでも我が国の組織率は17%程度で、8割以上の労働者に希望がない状況なのです。

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