(写真=森田 直希)
(写真=森田 直希)

 最近は、仕事とプライベートを分けて考える人も多いようですが、関ケ原製作所の考え方は違います。会社は社員が1日8時間も一緒に働いている場です。仕事は人生を充実させるためにあり、職場は成長の場であるべきです。そして、社員の自己実現を助けるのが経営ではないでしょうか。社員数400人弱の中堅企業ですが、社員とともに生活共同体づくりにまい進してきたことが当社の最大の特徴です。

 本社工場は、関ケ原の戦いの舞台となった盆地の一角にあります。製品の例が、鉄道やモノレールの分岐器や、トンネルを掘るシールドマシン、船舶に搭載するクレーン、建設機械用の油圧機器などです。その多くが一品生産的な受注生産品で、大型機器でありながら、高い加工精度を出す匠(たくみ)の技が必要です。大手企業では煩雑で扱いにくく、中小企業では技術力が及ばない高付加価値製品を手掛ける「ニッチのデパート」を標榜しています。ただ、この特徴は、収益性のためというより、むしろ人間重視の経営を追求した末に行き着いたものなのです。

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